贈り物の箱を閉じる前に、理由が1つ欲しくなることがあります
日本酒を選ぶとき、迷いが長引くのは味の想像が外れるからではありません。外れたあとに、どこで判断がずれたのかが分からないからです。そこで効いてくるのが鑑評会の受賞です。受賞は勝ち負けの話に見えますが、家飲みでは座標になります。座標があると、次の1本が決めやすくなります。
関東信越国税局の鑑評会は、売れ筋ではなく造りの精度を見る場です
関東信越国税局酒類鑑評会は、酒類の品質評価を通じて酒造技術の進歩と発展を促し、管内で造られる酒類の品質向上と酒類業の健全な発達につなげることを目的に実施されると説明されています。対象は関東信越の6県で、茨城、栃木、群馬、埼玉、新潟、長野が含まれます。
ここで見られるのは人気ではありません。飲みやすさの好みでもありません。造りの筋の通り方です。発酵の管理、香りと味のバランス、欠点の出にくさ、仕上がりのまとまり。こうした技術の部分が、同じ条件で比べられます。
評価は2回あり、同じ酒を確かめ直します
審査は第一審と第二審に分かれ、延べ3日間にわたり品質評価が実施されたとされています。温度は全部門で約20度にそろえ、第一審では5段階の採点による総合評価に加えて、プロファイル法でも特徴を評価したと書かれています。プロファイル法は、香りや味の特徴を項目ごとに言葉にして記録し、酒の個性と欠点を分けて見ていくやり方です。第二審でも5段階の採点による総合評価が行われたとされています。
評価員は、公設の酒造技術指導機関の職員、県酒造組合の技術委員、酒類総合研究所の職員、鑑定官室の職員で構成されたと説明されています。つまり、飲食店の現場の空気というより、造りの精度を言葉と点数で確かめる側の視線が中心です。
優秀賞は、3分の1ほどに入る上位の結果です
第96回の出品は173の製造場からあり、吟醸酒の部に121点、純米吟醸酒の部に150点、純米酒の部に79点が出品されたとされています。審査の結果、成績が優秀だった製造場が優秀賞として選定され、吟醸酒の部で41場、純米吟醸酒の部で51場、純米酒の部で29場と説明されています。だいたい3分の1前後が選ばれる規模感です。
さらに各部門で最上位の1場が最優秀賞、そこに続く上位2場が特別賞とされています。優秀賞は、頂点の称号ではありません。ただ、同じ条件で見比べたときに、香りと味の調和が高い水準にあると判断された結果です。
優秀賞の価値は、味の保証ではなく外れにくさの理由になります
優秀賞なら誰が飲んでも当たりかというと、そこは言い切れません。好みは残ります。ただ、鑑評会の性格上、欠点が目立ちにくく、造りの方向がぶれにくい可能性は高いと言えます。買う側にとって大切なのはここです。合わなかったとしても、香りが強かったのか、味の切れが早かったのか、理由が言葉に残りやすい。次の1本に繋がります。
春日酒造の優秀賞は、贈り物の入口として使いやすいです
春日酒造は、令和7年11月13日の第96回関東信越国税局酒類鑑評会で「井乃頭 純米大吟醸 金紋錦39」が優秀賞を受賞したと案内しています。鑑評会で評価されるタイプの酒は、造りの精度が理由になりやすいです。贈り物では、この理由の短さが助けになります。
飲む場面でも同じです。鑑評会は約20度で見ますが、家での飲み方は自由です。冷やして香りの輪郭を拾い、少し温度が上がって味の厚みが見えたところで止める。こういう置き方がしやすい酒は、夜の最後まで残ります。
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